【新・ぐるっと人麻呂ごうつ物語】島根県江津市 有福温泉・柿本人麻呂めぐり・新作スウィーツ・石見焼陶器 新江津観光に挑戦! |
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![]() ![]() ![]() 伝統工芸品「石見焼陶器」を使った新事業 ![]() 昔から窯業が盛んな石見地方に石見焼が伝わったのは、18世紀・江戸時代の中頃。 地元の職人が、周防の国(現在の山口県)より製陶法を学び、片口や徳利を作り始めました。 その後、備前の国(現在の岡山県)より水甕のような大きな陶器製品が伝えられ、江戸時代の末期には、浜田藩家老が陶器産業を殖産事業として奨励し、耐久性に優れた石見焼は貯水用の大甕として重宝され、「はんど」と呼ばれたその水甕は、全国的な躍進を遂げました。 ![]() その後も、手作りによる日用品としての器などで見直され、現在も人気の焼き物として人々に愛され、平成6年には国より伝統的工芸品として指定されました。 「石見焼陶器」の新しい形 ![]() 伝統的な手作りの石見焼は、新たな器として命を吹き込まれます。 その独特の落ち着いた輝きは、食す人の気持ちを落ち着かせ、高級感のある器で美味しい食事を頂けば、「心の贅沢」を感じることができます。 ただの器としてではなく、旅館の食事という非日常とコラボレーションすることで、新しい石見焼のカタチが生み出されました。 ![]()
今回の「地域資源∞全国展開プロジェクト」の目的
そんな思いで、有福温泉旅館で石見焼陶器を用いたおもてなしに取り組みました。 有福温泉の皆さん、石見陶器工業協同組合の皆さんともサービスや作陶技術に関する協議を重ね、東京から専門家神戸氏に再三お越し頂きデザインを依頼したり、12月下旬に石見陶器工業協同組合加盟の窯元6件のご協力を得、昼夜を選ばないおもてなしとして「石見焼土鍋」「ちょこちょこ御膳」が完成しました。 また、器の完成とともに、有福温泉での具体的なおもてなし案として、有福温泉ぬしやに一流シェフをお招きし新作料理を考案していただきました。 ![]() 予想通り「島根県江津市」の存在は確かにマイナーでした。 しかし、石見銀山や出雲大社のようなメジャースポットを話題に織り交ぜ、あそこから何キロ、何時間というように説明すると、有福温泉も石見焼や石見神楽、江の川も「実際に訪れたい、訪れる可能性はある」といったリアルさが関東の方にも沸いてきたようでした。 島根県のメジャースポットとの連携、あるいは周遊ルートの構築を行い、より具体的に江津市の魅力を交えることができれば、多くの皆様にお立ち寄りいただけることができると手応えを得ました。 また、2009年1月には、広島で開催された「島根ふるさとフェア」において器類を展示しました。 来場者にも好評で、購入の方法や窯元について多数の問合せをいただきました。 >>石見焼・温泉宿・新作料理のコラボページへ >>石見焼窯元・新作陶器紹介ページへ 全国展開プロジェクトの重点目標として、「新特産品(お土産物を含む)」の開発に取り組みました。 新特産品開発には、江津市の豊かな農林水産物を素材とし、観光資源「江の川」「石見陶器」「郷土芸能」を活用し、江津市内の若手お菓子職人が作るお菓子を使って、全国規模のマーケットを視野に入れ開発しました。 特に、伝統工芸品「はんど」を活用した新作スイーツは、素材の魅力を最大限に活かすシンプルに美しいお菓子に仕上がりました。 また、伝統芸能「石見神楽」の大蛇の"とぐろ"をイメージしたパイは、大蛇をサクサクっと退治できてしまうほど、軽い食感の仕上がりになりました。 >>石見焼・sweetsのコラボページへ 中国太郎と呼ばれる「江の川」、「柿本人麻呂」「石見神楽」等の地域資源を周遊する観光ルート化を新たな観光ビジネスモデルとして構築することを目的に、「江の川」において「遊覧屋形船」の試運転を実施しました。 これは、今回のメニューのひとつである「江の川」の地域資源を活用し、周遊ルート化する観光ビジネスモデルを構築することにより、参画する小規模事業者を支援する取り組みです。 当日はあいにくの天候でしたが、100名以上の市民の方に集まっていただき、江の川河口の渡津町を発着場に、上流約1キロで折り返す約30分の遊覧を楽しんでもらいました。 >>江の川・遊覧船屋形船ページへ 江津市は、文化資産として人麻呂・依羅娘子像の建立や絵本の作成など、市内外に情報発信をしてきました。 今回、観光客の誘致には市民の皆様一人ひとりが人麻呂を観光資源として理解することが必要と考え、専門家から一層深い知識の提供をいただき、人それぞれの思いを語り合う場を設けて、観光資源としての価値を高めるために人麻呂シンポジウムを開催しました。 >>柿本人麻呂シンポジウムページへ 2009年2月8日、9日に江津の柿本人麻呂ゆかりの地を巡り、また、地元の石見焼や有福温泉を楽しむモニターバスツアーを江津市商工会議所とJTB中国四国が実施しました。 多くの方に江津を知っていただきたいと開発した江津の魅力満載の観光プランです。 柿本人麻呂の歌碑めぐり、本町甍街道散策、伝統工芸の石見焼きを体験、有福温泉や石見神楽鑑賞、水族館アクアスなど、江津市を中心とした石見地方の魅力を十分に楽しんでもらえるツアーとなりました。 >>モニターバスツアーページへ ●全体のまとめと今後 今回、新しい石見焼きを開発するとともに、江津市の温泉街である「有福温泉」との新たな取り組みとして、新作料理・新作石見焼きのコラボを行いました。今後は、これを足がかりとして、「有福温泉」を石見の魅力である食材や工芸品を宣伝する場とし、さらに、福ありの里「有福温泉」を全国にPRすることにより他のものとの相乗効果を狙っていきたいと考えています。 あわせて、江津商工会議所が今年度取り組んだ地域資源∞全国展開プロジェクト「新・ぐるっと人麻呂ごうつ物語」のテーマのひとつである「江の川」の地域資源を活用し周遊ルート化する観光ビジネスモデル「遊覧屋形船」の課題である、屋形船自体の能力および係留施設、乗船設備の不備等のハード部門をいかにクリアしていくか、船舶専門家の評価と関係機関との間で協議をしながら本格的な事業展開につなげたいと思っています。 人麻呂シンポジウム 〜柿本人麻呂の足跡を訪ねて〜 2008年10月5日、江津市地場産業振興センターにて、人麻呂シンポジウムが開催されました。
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